2016-01-01から1年間の記事一覧

神谷美恵子さんについて その1

(その1、と書いたけどその2、の予定は今のところない) 神谷美恵子さんは長島愛生園で何をしていたのだろうか。 精神科医として働いていたに決まっているではないか、といわれそうだ。 けれどそもそも愛生園に行く必要があったのだろうか。また癩の人を隔…

柄谷行人『憲法の無意識』(岩波新書)

最後まで読んだわけではない。内容は憲法9条がなくなってしまわないことの理由を探ったもの。こういう説明こそが大切だ、と思う人もいればこんな説明は信用できない、と思う人もいるだろう。右派の人にとっても左派の人にとってもあまりおもしろくない説明か…

精神科の診療時間について

どなたの参考にもならないかもしれないが取りあえず書いておきたい。 一般的に考えれば、時間を割いて患者のいうことをよく聞いて、という医者がいい医者だと考えられているのかもしれない。けれど私は面接時間は短めの方がいいだろうという考えになった。も…

片手の郵便配達人

登場人物がやたらと多い(人名が多数出てくる)ということを別にすれば読みやすい訳だと思う。複雑な小説ではない。戦争文学、ということになるのだろうか。けれど戦場が描かれているわけではない。淡々と叙述は進む。主人公のヨハンは心の優しい青年だとい…