原武史 著 平成の終焉 (岩波新書)

 一応通読した。悪い本ではないと思う。ただ読んでいて気分が暗くなった。楽しい本ではない。

 この本を手にして読み始めた時、私は、あのことは書いてあるのかな、と思うことがあった。途中に(p61)さらりと書いてあった。

 (略)天皇明仁は皇后美智子とともに(中略)精神障害者を収容する施設は訪れていません。

 

 私はやっぱりね、と思った。さらりとこう書いてあるだけでこのことについて著者の原は何か意見を書いているわけではない。