村山談話、河野談話というときの「談話」という言葉について
河野談話、村山談話という談話という言葉について手元の辞書で調べてみた。
広辞苑は「ある事柄についての見解などを述べた話。「首相―」」と説明している。大辞林では「ある事柄についての非公式な意見。「首相の-」」となっている。
公式なのか非公式なのかこれではよく分からない。
ところで英語の新聞ではstatementという言葉を用いている。しかしstatementを英和辞典で片っ端から調べてみたけれど談話という訳語を与えている辞書はなかった。
談話に相当する英語はdiscourseであろう。hold discourse withで人と語り合う、という用例もある。
談話は軽い感じのする言葉である。一方statementは硬い言葉だと思う。どうしてこういう食い違いが生じているのだろうか。
日本側の責任だろうか。それとも英語圏の責任なのだろうか。日本の外務省が巧みにstatementと訳したのだろうか。