柄谷行人『憲法の無意識』(岩波新書)

 最後まで読んだわけではない。内容は憲法9条がなくなってしまわないことの理由を探ったもの。こういう説明こそが大切だ、と思う人もいればこんな説明は信用できない、と思う人もいるだろう。右派の人にとっても左派の人にとってもあまりおもしろくない説明かもしれない。特に護憲で頑張っている左派の政治家にとっては許せないかもしれない。
 著者の説明が的を得ているかどうかはそう遠くない将来、結論が出るのかもしれない。
 著者に賛成する、しないにかかわらず読んで損はないと思う。良書かどうかは人によるだろうと思う。